レディースユニフォーム協議会 Ladies Uniform Conference

プロの基礎知識 7 / 15

【3】主要アイテムの基礎知識 ~ 4 ~

スカート・キュロット

一見シンプルに見えるスカートですが、パターンと生地の選び方で見映えは大きく変わってきます。ウエスト部、ヒップ(いちばん膨らんだ頂点部)、中ヒップ(ウエストとヒップの昼間部)、ヒップ下部、蹴回し(裾回り)の周径をどう取るかでシルエットは大きく異なり、デザイナーの腕の見せ所でもあります。
また、通常男性のようにベルトで固定しないため、ウエストベルト部の設計とサイズ設定は着心地に大きく影響し、蹴回しとスリットやプリーツテクニックは歩きやすさに大きく影響します。
また、一見スカートにみえる巻きスカート風キュロットパンツ、パンツの上にはくオーバースカート、上までカバーするジャンパースカートなどもあり、業務に合わせて最適なものを提案する必要があります。

スカートのディティール
プリーツのバリエーション

  • クリスタルプリーツ
    通常は非常に細かく、手間をかけたプリーツの意味でつかわれる。

  • アコーディオンプリーツ

  • 追いかけひだ(車ひだ)

  • 箱ひだ、ボックスプリーツ
スカート・キュロットのバリエーション

  • ヒップボーンスカート
    ウエストで穿くレギュラー丈に対し、股上が浅くヒップで穿く感じのスカート。ローライズ、ヒップハガーズと呼ばれることもある。

  • ダーンドルスカート
    DIRNDLとは地方の農家の娘の意味で、優美ではないが実用的なスカートのシルエットから来ている。

  • ペグトップスカート
    西洋梨のようなコマに似た、腰周りはゆったりして下に向かって細くなっているスカート。

  • ペンシルスカート
    先のとがった鉛筆のようなシルエットのスカート。

  • タイトスカート
    文字どおり身体を締め付けるTightなスカート。1965年にミニスカートが出来て以来、スカートの定番となった。

  • ジャンパースカート
    胴衣とスカートが一体になった上下一体型スカート。ショルダーがあるため、ウエスト部で留める必要がなく。また通常袖はない。

  • キルトスカート
    英国スコットランド地方の伝統的巻きスカート(キルトドレス)が原型。巻き生地が開くのを防ぐ金具やベルトがアクセントになる。

  • サーキュラースカート
    パターンがサークル(円周、全円)になることから名付けられたたっぷりした分量が特徴のスカートで優美な感じがする。

  • ギャザースカート
    ウエスト部の生地分量をたっぷりとったスカート。ドレープがあり、優しい感じになる。

  • フレアスカート
    裾広がりのラインスカートで、女性らしい感じがするが、下に行くに従い生地分量が増え、足さばきが悪くなる。

  • ラップキュロットスカート
    キュロットの前部を布で覆い、よりスカートっぽく見せたもの。

  • キュロットスカート
    キュロットしはフランス革命以前に貴族男性が穿いていた脚にぴったりした半ズボンのこと。転じて現在はスカート風に見える股付き半ズボンを差す。運動性がよいことからユニフォームにも使われている。

  • マーメイドスカート
    マーメイド(人魚:上半身が女性で下半身が魚の伝説上の生き物)のシルエットに似ていることからこう呼ばれる。

  • トランペットスカート
    金管楽器のトランペットのように、先が放物線上に広がったスカート。

  • サロンスカート
    主に室内で着用される目的で考えられたデザイン。接客系のユニフォームに用いられる。
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