ユニフォーム業界を、川上、川中、川下に例えると、川上とは素材産業のことで、合繊や紡績メーカー、素材商社などを指します。川中はアパレル、縫製メーカー、川下は販売最前線を指しています。またユニフォームには別注オリジナルデザイン主体の受注JV※1(大手商社、素材メーカー、百貨店などで構成されることが多い)と、代理店制度による既製服販売主体(カタログの商品販売。市場はこちらが大きい)の2つの流れがあり、受注から商品確定、ものづくりのプロセスは大きく異なります。お客様にとってのメリット・デメリットを表にしました。
オリジナルデザイン | 既製服購入(カタログ備蓄商品) | |
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商品設定 | 高級から簡便なものまで自在。 | 計画された「カタログ」商品の範疇から選ぶ(※カタログ商品を元にセミオリジナル対応可能)一般的にはベーシック商品充実で、 強い個性があるゾーンは品薄になっている。 |
コスト | 既製服に比べ諸経費が割高になりがち。 | コストダウンを追求しやすい。 |
製造期間と納期 | 仕様確定に時間がかかり、生産工場が外注の場合、リードタイムが長くなりやすい。 | 計画生産後は即出荷可能。 |
間接経費 | 著名デザイナー起用、確認業務増大などで1デザインにかかる間接経費増大。 | 1デザインあたりの経費を抑えやすい。 |
オリジナリティ | 独自デザインで他社との差別化が明確になる。そのためセキュリティ性に優れる。 | 既製服自体はオリジナルデザインでも、人気デザインほど多数の企業が採用。 |
デザインの完成度 | C.I※2、V.I.※3をデザイン表現しやすい。 | 奇抜さや独創性は低いが、業務利便性や高バランスで完成度の高いデザインが多い。 |
アフターフォロー | オリジナル生地は長期追加需要対応がしにくい。(生地備蓄、追加生産はコストアップになりがち) | カタログ商品は経年備蓄の配慮がある。 |